ロールシャッハテストB

まさみの18禁オリジナルBL小説ブログ。

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イメージソング

読者さまから大志のイメージソングを教えてもらいました。「英雄」です。かっこいい!興奮しました!たしかに大志っぽい……。
アーティストさんは知らなかったんですが痺れる曲ですね~情報ありがとうございます。
個人的には「青春アミーゴ」とか「約束」も似合うような気がします。私の趣味じゃねえか。
後者は閃光のナイトレイドの主題歌なんですが、これのオープニング見てるとジョーカーゲーム思い出します。孤高のスパイたちの壮絶なる頭脳戦と心理戦。ダブルジョーカーは最後に収録されてる異母兄弟の話が好きです。兄への憧れと劣等感が運命を狂わせてしまったのね……。
閃光のナイトレイド見たかったんですが、とうとう一度も見れずに終わってしまいました。哀しい。深夜なんて起きてないよ……。
というか最近読んだ本の感想ばっかで肝心の小説更新せずすいません。きっと太陽のせいですよ。暑いから。
今週中には更新しますんで……昔は毎日更新も平気だったんですが最近すっかり体力が落ちちゃいましてね。年ですな私も。待っててくれる人には申し訳ないですが長くてもあと10話くらいで終わりますしそんな急ぐこともないかな~と……自分のペースでまったりいきます。

では読んだ本感想。

固い・暗い・重い。
とかく陰鬱なイメージの先行する太宰治が生活の安定していた時期に書いた軽妙洒脱なホームドラマ。
尊大で堅物な長兄、奉仕精神にあふれた長女、驚くほどの美青年だが病弱で皮肉屋な次男、ナルシストな次女、熊の子のように愛くるしい末っ子。個性的な五兄弟が連作で織り成す物語。兄弟五人はもちろんのこと母や祖父母に至るまで家族全員キャラが立ってて面白い。
この作品最大の美点はなんといってもそのユーモラスな持ち味、明るい作風。退屈しのぎに即興で物語を披露するのが趣味の兄弟たちだが、語り口や筋運びにはそれぞれの個性が如実に出ている。
五兄弟の性格が強く影響された物語はともすれば脱線し迷走し、他の兄弟への愚痴やイヤミをも内包するのだが確執じみた陰湿さは微塵もない。
冒頭の人物紹介における、兄弟それぞれの特徴を端的かつ巧みに描写するくだりから引き込まれる。とくに好きなのは自前のコインの勲章を一週間でもっとも手柄を立てた者に贈る祖父のエピソード。
末っ子の催眠術にわざと騙されたふりをしてやる祖母や次男と母の枕元での会話など、ほのぼのとした家族愛や兄弟愛が伝わってくる。
こんな話も書けるんじゃん太宰治。
惜しむらくはもっと読みたかったこと。こんなにキャラ立ってて楽しいのにたった二編なんてもったいない!一家の話だけ一冊にまとめてほしい!
太宰?なんか暗そう~と敬遠してる人は「ろまん燈篭」でがらっとイメージ変わります。というか私自身冒頭の先入観で太宰はちょっと苦手に思ってました(「人間失格」のよさもあんまわかんなかったし)
ちなみに「愛と美について」の作中作の方がお気に入りです。
「ろまん燈篭」のほうは……魔女のおばあさんにも幸せになってほしかったなあ。
青空文庫でも読めるのでぜひ。
「愛と美について」
「ろまん燈篭」


山田風太郎のミステリー傑作集。山風入門編に編んだ作品集ということで粒ぞろいの小品を集めてます。が、小品といっても侮るなかれ。氏の代表作でベストセラーにもなった忍法帖シリーズにも共通する奇想が詰まってます。
以下簡単に雑感。

「眼中の悪魔」。
医師の弟から兄へ、手紙の形を借りて綴る恐ろしき計画犯罪。遺書であり告解であり告発。文字通り盲点を突いた話。
彼のしたことは暗示か殺人教唆か。自分の手は一切汚さず憎むべき者を破滅に追いやった男を待ち受ける非業の末路とは。
医学的知識がなければ解けないトリックより痴情の縺れを起点とする心理の倒錯を楽しみたいところ。

「虚像淫楽」。
過去、自分のもとで働いていた看護婦が自殺未遂の急患として運ばれてきた。
治療にあたった医師の千明は、その全身に鞭打たれたあとだろう無数のみみず腫れを発見し……
夫と妻、どちらがマゾでサドなのか。兄嫁を慕う紅顔の美少年をも巻き込んだ倒錯性愛の極北。女心に鈍い男ってこれだからやーね!
しかし最後の最期に報われた弓子はしあわせだったのかもしれない。命と引き換えに愛を手に入れんとした弓子。エゴと自己犠牲は紙一重。ところで「げんに、この人の愛していたのは卯助ではなかった。夫でもなかった。そしてまた僕ですらなく―」という意味深発言に「ま、まさか本命は科長!?」とどんでん返しを期待したのは私だけでしょうか。
片桐さんは絶対千明に惚れてたよね。片想いだよね。これだから(以下略)

「厨子家の悪霊」
横溝正史か江戸川乱歩か、深い雪に閉ざされた地方の豪家で起きた凄惨な殺人事件ははたして片目の悪霊の祟りなのか?
どんでん返しに次ぐどんでん返しで目が廻る。厨子家の後妻を惨殺した真犯人はだれだ?狂人となりはてた先妻の息子とそれを慕う心優しく美しい後妻の娘、血の繋がらない兄と妹の禁断愛にドキドキ。策に溺れた犯人を待ち受けるのは皮肉な運命であった。

「蝋人」
被害者に同情できねえ。自業自得ざまーみろ!と思いました。

「黒衣の聖母」
天使のような悪魔がいるなら聖母のような悪女もいるわけでして。そして娼婦が聖母だったりするんだなこれが。
七対三の分け前はいくらなんでもひどいです、がめつすぎます。

「恋罪」
駆け出し小説家のもとにかつての旧友から届いた手紙にしるされた驚くべき内容とは。
山田風太郎はどうやらサドマゾ嗜好に興味があるご様子で、「虚像淫楽」に引き続きこちらも夫婦間の倒錯した性生活に焦点を当てている。それを目撃した男の悲劇。山田風太郎への手紙の形式をとって綴られるのだが、作者への呼びかけに透けて見える屈折した羨望や憧れに萌えてしまった。

「死者の呼び声」
騙すものは騙されるもの、殺されるものは殺したもの。二重三重の傀儡悲喜劇。あえて無関係な第三者を冒頭の語り手に指定する導入部が上手い。本書には「事件の当事者が親しい者へあてた手紙で真実を暴露する」というパターンが踏襲されているのだが、こちらはまだ見ぬ恋敵へと復讐を託す変化球の手紙。「封筒の中の探偵小説」「封筒の中の封筒の中の探偵小説」というサブタイトルの仕掛けが憎い。
話が入れ子細工になっているので次第に虚実の境が曖昧になってくる。そしてモルヒネ大活躍。
金があっても愛がなきゃ虚しいだけよね、と達観してしまう哀愁ただようラストでした。

「さようなら」
これもまた愛の形。警察はやっぱ身内殺しに厳しいのか。

「黄色い下宿人」
ホームズパスティッシュの傑作。パスティッシュとはなんぞや?つまり二次です。山田風太郎の書くホームズ二次創作、しかも人物描写からトリックから完成度高い。本家では言及されるだけで終わる事件を扱って、なおかつ読者を納得させるだけの説得力をもたせるのもすごい。ドイルの訳文を意識してるのか、文章もまた本家と比較して遜色ない。
ホームズが侮辱され怒るワトソン、ホームズの新しい助手に嫉妬もとい対抗心を燃やすワトソン、推理を褒められ処女のように恥じらう(原文ママ)ホームズが見れて大いに得した気分。原作のホームズはつんと澄ました、見ようによってはやな奴なんですが(そこが素敵)山田風太郎のホームズは愛嬌があって憎めない。
しかしかの名探偵ホームズが一杯食わされる話でもあるので、本家ホームズファンの中には怒る人もいるかも。
謎の日本人留学生・棗の正体にも注目。

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