ロールシャッハテストB

まさみの18禁オリジナルBL小説ブログ。

最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム
スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

関連記事 [スポンサー広告]
スポンサー広告 | コメント(-) | ------------ | 編集
凡夫危うきに近寄り、喰われる2

 喫茶店に場所を移す。
 「デート中邪魔して悪いわね」
 「頭に千里がつく連中に人生をぶち壊されるのは慣れてる」
 人通りの絶えぬ繁華街に窓一枚隔て面したボックス席。
 鉢植えの観葉植物によって俺たちのつくテーブルは巧みに隠され、秘密の話にもってこいだ。
 優美に腰をくねらせ、対面ソファーに滑り込む女。
 たとえるならそこにいるだけで空気が色づく大輪の薔薇の存在感。
 豪奢な巻き毛はしゃらりと揺れるつどブランド物だろう甘い香水の匂いを撒き散らす。
 「あなた何飲む?私はブルーマウンテンにするわ」
 「……アメリカン」 
 「張はウーロン」
 「水で十分でしょ」
 美女の隣にはちんまり張が座る。
 悪趣味なギグは外されているが首輪はそのままで、はっきりいって悪目立ちする。
 パンクファッションに付随するアクセサリーならまだしも、プリントTシャツに綿のスラックスという安い服装にごつい首輪は不釣合いを通り越して罰ゲームのようだ。
 「聞いていいか」
 「なあに」
 「どうして首輪なんだ?」
 「おいおい説明するわ」
 薔薇色の笑みではぐらかされた。香水の匂いにも増して人を小馬鹿にした態度が鼻につく。
 ウェイトレスが盆にのせて注文を運んでくる。
 カップを置く際、張の首元を見てぎょっとする。
 突如現れ千代橋とのデートを妨害しくさった謎の迷惑女は、スティックシュガーの封を破いてさらさらと砂糖の粉末を流し込むや、上品にカップに口づける。
 俺は手をつけない。
 猜疑心を警戒心で割った目つきで一挙手一投足をうかがう俺に対し、艶かしく喉を動かし一口嚥下、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
 「彼女、帰しちゃってよかったのかしら」
 「席外せっていったのはそっちだろう」
 「あなたのためを思って。彼女に聞かれると都合が悪いんじゃないかしら?」
 ということは、千代橋に聞かせたくないような話を今からするつもりか。
 別れ際、千代橋は複雑な表情をしていた。
 『大切な話、なんですよね。お知り合いを優先してください』
 俺と女の関係を詮索したいのをぐっとこらえ、急に取り消しになったデートに落胆する素振りも見せず、健気に笑って去っていった。
 咄嗟に千代橋じゃなく女を選んだ自分の臆病さに腹が立つ。
 誘いを断ればこの女がどういう行動にでるか予想がつかず、俺の身に起きた忌まわしい出来事をばらされるのではないかと懸念し、どうしても拒みきれなかった。
 千代橋は何も知らない。
 無邪気に一途に慕ってくれる後輩に、男に拉致監禁され強姦された事、さらにはもうとっくに辞めてしまった後輩との間にあった全てを暴露されるなど耐え難い。
 「あんたは誰だ?」
 きつい声色で問い、テーブルを隔て向き合う得体の知れぬ女を牽制する。
 洗練の極みといった感じのしぐさで名刺をとりだすやピンと弾き、滑らせてよこす。
 「女王よ」
 気取った声色で宣言し、再び足を組む。
 俺が拾った名刺には「クラブブルーローズ クイーン・シュリ」と薔薇を模した飾り文字で刷られていた。
 「すまん、まったく意味がわからん」
 「シュリは源氏名。本名は千里朱里。あなたの元後輩、千里万里の腹違いの姉よ。一応長女ってことになるのかしらね」
 俺の困惑に構わず話を続ける。
 胸の下で交差させるように腕を組めば乳房がしぼりだされ、黒いレースの下着がちらつく。
 本人があまりに堂々としてるので、指摘したものかどうか、迷う。
 眼鏡のブリッジを中指で押さえ、俯く。
 「……見えてるぞ」
 「見せてるのよ」
 露出狂かよ。
 「シュリさん嘘ついてないよ、ホントの女王様よ。張のかっこ見てわからないかうすらぼけ」
 ウーロン茶の代わりにちびちび水を飲みつつ張が援護する。
 張の首輪とシュリの黒いブラ、違う、女王様的ポーズを見比べるうちに閃く。
 貰った名刺を持て余し、手の中でひねくりまわして呟く。
 「……SMクイーンってヤツか?」
 千里の姉貴はSMクイーンだった。
 職業に貴賎はない。従って千里の姉貴がSMクラブの雇われ女王だろうが風俗嬢だろうがアマゾネスだろうがどうでもいいのだが、さすが現役のSMクイーンは貫禄が違うというか、ブラを見られたくらいでは全くたじろぐ気配がないのはすごい。
 手の中の名刺と眼前のシュリを見比べ、混乱する頭を必死に整理する。
 「あんたが千里の姉貴でSMクラブで働いてる……女王様?……ってことはわかった。で、張のかっこは」
 「この子はね、私の犬」
 帰りたい。
 「S気質は遺伝か?」
 どん引きする俺に対し食虫花が淫らに取り込むように笑いかけ、こくこく水を飲む張に一瞥くれる。
 「知り合いの紹介で時々バイトしてもらってるの」
 「シュリさん太っ腹ね。いい小遣い稼ぎよ」
 「なんで逃げたんだよ」
 「シュリさん鬼ね。交差点のむこうにお前見かけて逃がすものかとけしかけたよ」
 ふがふが言ってたのは女王の非道な仕打ちに対する抗議らしいとやっと合点がいく。
 「一歩間違えば死んでたよ」
 氷を頬張りがりごり噛み砕く。張の目は遠く沈黙は重い。現実逃避か。
 「新しいギグや拘束具の使い心地を見る時なんか便利よ、乱暴に扱っても壊れないし」
 「張、体やわこい自慢ね。伊達に雑技団の国の人じゃないよ」
 「無茶すると関節はずれちゃうことよくあるんだけど、この子のおかげで限界ぎりぎりに挑戦できる。これ以上高く吊ったら脱臼しちゃう、とかね。お客様の要望にオールマイティにおこたえするため、女王は常にハードなプレイを求めてるの。散歩は馴らしのついで。顔見知りだっていうし、つれてきたほうがより楽しめるんじゃないかって」
 「……首輪とギグは外してやれよ」
 「あるあるうるさいんだもの。萎えるわ」
 コーヒーを一口啜り、巻き髪を手で払う。
 「それに……おわかりいただけるかしら?白昼の繁華街、М奴隷をリードで引きずり回し、善良な一般人に白眼視される事で生じる性的興奮。視姦の醍醐味ともいうべきぞくぞくするあの感覚、一度味わったら癖になる。節操なく人前で発情する駄犬を蹴り上げるエクスタシーはなにものにも代え難い、屋内プレイの比じゃない。調教の総仕上げ、人間の尊厳を一片残らず剥ぎ取り奪い尽くして肉的欲望という名の野生に帰すの。みじめで薄汚いM奴隷の分際で立って歩くなど勘違いも甚だしい、服を着るなどもってのほか。犬は犬らしく四つん這いで這いなさい。通行人は観客、街は劇場、ショーの主役は私達。本当はディルド突っ込んで全裸で這わせたかったんだけど逮捕されるかもしれないからぐっとガマン」
 「お前の趣味じゃねえか」
 永遠に知りたくない世界の話だ。
 陶酔に潤んだ目と淫蕩に上気した頬という恍惚の表情でアブノーマルな性癖を饒舌に語り明かすシュリから張へと視線を転じる。
 「ひさしぶりだな」
 「お前も元気そうでなによりね。やせたか」
 「おかげさまでな」
 「恨みっこなしね。そっちだって愉しんだくせに」
 皮肉っぽく唇をねじる。殺意が沸く。
 腕振りかぶって殴りかかるも、素早く避けやがる。
 「どうどう、今日お前と喧嘩するきたんじゃないね。張、シュリさんのおともよ。ちょっかいだすないから安心するある」
 両手を挙げて降参を示し、いきりたつ俺を調子よくなだめる。
 ここで殴りかかるのは軽率だ。
 店にも迷惑がかかる。
 そう自身を諌められる程度には理性を取り戻し、改めて深くソファーに掛け、ため息を吐く。
 あれから時間が経過したせいか、自分の身に起きた事件について少しばかり折り合いをつけられるようになった。
 そういう意味では確実に立ち直りつつあるのだろう。
 「用件はなんだ」
 「不肖の弟の事」
 気だるげに頬杖をつく。
 切れ長の流し目にぞくりとするような色香が漂う。
 「どこから話そうかしら。長くなるわ。……あなた、バンリのことどれくらい知ってる?」
 どれくらい。
 試すように聞かれ、口ごもる。
 「どれくらいって……あいつは俺の後輩で、新卒の新人で、人当たりがよくて皆に好かれて女にモテて、得意先の評判も上々で」
 「生い立ちは話したかしら?」
 「子供の頃に母親を亡くして、今の家に引き取られたってのは」
 「それだけ?」
 改めて突っ込まれ、愕然とする。
 俺はあいつのことをなにも知らない。
 「それしか知らないの?」
 シュリの口調に悪気はかけらもない。
 だからこそ、なおいっそう、俺をうちのめす。
 俺があいつについて知ってること。
 二十三歳。大財閥の次男。腹違いの兄貴と姉貴がいる。マンションで一人暮らし、熱帯魚を飼っている。甘党。コーヒーには必ず砂糖を入れる。缶コーヒーは微糖をえらぶ。アルコール耐性なし。礼儀正しく姿勢がよくて、あとは、あとは……

 『淫乱ですね久住さんは。シャツの上からでもくっきり透けて見えるほど乳首が尖ってる。……期待してるんですか?』
 とんでもないサディストで。
 『逃げてください』
 兄貴には絶対逆らえない。

 受け皿ごとカップを引き寄せ、砂糖も入れてないそれを無意味にかき回す。
 「あいつは……とんでもないサドだ。俺を追い詰めるためならなんでもする、どんな汚い手も使う。会社でも駅でも所構わずさかるせいで体がいくつあっても足んなかった」
 コーヒーの表面に立つ波紋がかちゃつく匙につられて渦を巻く。
 俺は千里について、履歴書の上っ面をなぞるような皮相なデータしか知らない。
 誕生日も血液型も今まで付き合ってきた人間の数もなにも知らない。
 深入りするのがいやで首を突っ込むのを避けてきたつけがまわってきた。
 千里がいなくなっちまった今になって、どうしてもっと詳しく知ろうとしなかったのと悔やんでも悔やみきれない思いが募り行く。
 「バンリがうちにきたのは八歳のとき」
 シュリが沈黙を破る。
 水を切った匙を受け皿に横たえ、正面を向く。
 「バンリは愛人の子。私とは腹違いの弟。バンリはそれまで母子家庭で暮らしてた。バンリの母親……父の愛人についてはよく知らない。バンリによく似たキレイな人だって話だけど。仕事は看護婦だったかしら。父とはだいぶ長い付き合いだったみたい。母は半ば公認してた」
 「浮気を公認?」
 「驚いたでしょうけどね、うちでは普通なの。祖父もそとに女と子供を作ってたし。私にしたところで腹違いの弟の存在はずっと前から知っていた、だけど一生会うことはないとおもった。父はバンリを認知してこっそり生活費を援助してたけど、バンリの母親はしっかりしたひとで、父が送金した分を息子の将来のためにと使わず貯めておいた。だから生活は苦しかった」
 淡々とした口調で生い立ちに触れつつ、長い睫毛が覆う双眸を物憂く細める。
 「その母親が死んだの。仕事帰りに車に轢かれてね。バンリはひとりぼっちになった。父は迷わず引き取ると申し出た。本音をいうとずっと一緒に暮らしたかったのよ、家族として。私の目から見ても、父が愛人の方に惹かれているのは薄々わかった」
 シュリが笑う。
 「父と母はバンリを実子と差別なく育てようと努力したし、それは殆ど成功したわ。成功しすぎたのよ」
 「?」
 窓の外についと視線を放り、幼児を真ん中に挟んだ親子連れを感傷ともつかぬシビアな目で眺める。 
 「父はバンリを可愛がった。よくある継子いじめはなかったわ」
 「あんたはどう思ってたんだ?」
 「興味なかった」
 てのひらをかえし放埓に言い放つ。
 「言ってなかったけど、私、家の恥なの。とんでもない放蕩娘で勘当されたも同然の身の上。十代の頃からぐれにぐれてね、中学の頃から家出をくりかえしてたせいでほとんど接触なかったわ。めったに家に帰らなかったし……いてもきっと眼中になかった。反抗期だったの。両親の小言や家庭のあれこれが全て煩わしくて疎ましい、だれでも一度は通る道。うちはとくに複雑だったから……」
 「大財閥のご令嬢にも悩みがあるんだな」
 俺の嫌味を軽く受け流し、真顔になる。
 「だから、ね。ユウリとバンリのあいだになにがあったのか、なにがきっかけであそこまで狂ってしまったのか原因は知らないの。気付いたら手遅れだった」
 手遅れ。
 「……いつからだ」
 まさか、引き取られた当初から兄貴に虐待を受けていた?
 母親を事故で亡くし、父親に引き取られ、慣れない本宅で息の詰まるような暮らしを強いられた小学生の千里を思い描く。
 「バンリが中学に上がってからでしょうね。子供の頃は仲がよかったもの」
 杞憂と知れて安堵するも束の間、強い嫌悪の感情と共に疑念が根ざす。
 「知ってて放っといたのか?」
 抑制を破り、口調が非難に近い詰問の調子を帯びる。
 「あんた……なにもしなかったのか?助けてやらなかったのか?」
 目の前の女に対し憎悪が燃え上がる。
 「見殺しにしたのか。愛人の子だから、しょせんは腹違いの弟だから、どうなろうが興味なかったってか」
 こめかみが熱を持ち疼く。
 首筋が浅く激しく脈を打つ。
 だめだ、抑えが利かない、理性が霧散しそうだ。
 女を殴るのはいやだ、だけど怒りをおさえこめない、この女はずっとずっと千里と有里が兄弟同士で近親相姦にある事実を知りながら見てみぬふりをしてきた、おそらくは千里が一方的に関係を迫られていたことを知りながら興味ないからと理由にもならない理由をでっちあげ放置し続けた、千里はずっとずっと誰にも助けを求められず苦しんできたのに
 テーブルに置いた手が震える。
 こぶしに握りこんで荒れ狂う激情を制す。
 噛みつきそうな目で睨みつける俺に微笑を返し、一気にカップの中身を干す。

 「千里の一族に弱者はいらない」

 目を見開く。
 シュリは笑いながら言葉を続ける。

 「あの家に弱者が生きる余地なんてありえない。獅子は我が子を崖に蹴落として上がってきた子だけを育てる。一族の子息に覇者たれと帝王学を叩き込む我が財閥には代々弱肉強食の精神が根付く……まあ、それも時代遅れな話だけどね。受け継がれる伝統って事にしといて」
 「正気か?」
 「バンリは生存競争に負けたの。ユウリに組み伏せられて食べられちゃった。死ぬ気で抵抗すればよかったのにね。私ならそうするわ、喉笛ごっそり食いちぎってやる。バンリは弱い、弱いから負けた、一族では敗者と弱者から淘汰されていく。筋は通ってるでしょ」
 なに言ってるんだこの女?
 自分の弟が弱くて劣ってるって、そう言ったのか。
 「……バンリは弟だろ」
 「そうよ」
 「可愛くねえのか?家族じゃねえのかよ」
 「可愛いわ。自慢の弟よ」
 「どうして助けない」
 「求められなかったもの」
 さも当然の如く言い放つ女王の非情さに気圧される。
 「求めよ、されば与えん。逆もまたしかり」
 唇の端が残忍に吊りあがる。
 「あの子は一度も助けを求めなかった、私にも母にも父にも誰にもね。あの子がそれを望んだの。助けてほしいなら叫べばよかった、一言たすけてって叫べばよかった、そうしなかったのはこのままでいいってことでしょ、自分はいいからそっとしといてくれって消極的な意思表示でしょ?求められてないのに手をだすほどお人よしじゃないわ、私。個人主義なの」
 「ふざけんな」
 「声を上げるのも勇気よ」
 平手打ちの衝撃がテーブルを伝い、カップが倒れてコーヒーの染みが広がる。
 「―あんた、価値観がぶっ壊れてる」
 取り澄ました顔と声色で断言するシュリを、まっすぐ見据える。
 「言い逃れじゃねえか、そんなの。バンリもユウリもお前の家族で弟だ、どうして助けなかった、すくいあげてやんなかった、あいつは……」
 「あの子の選択を尊重したの。自分を犠牲にして家族の和を守るのがバンリの望み。養子の遠慮もあったんでしょうね……高校卒業と同時にとうとう限界が来て、マンションの方が通学に便利だからって口実をもうけて家を出てしまったけれど。母親が貯めておいてくれたお金をあててね……殆ど独断だった。バンリに甘い父は事後承諾に近いかたちでしぶしぶ許したわ。ユウリの海外留学と時期が重なって、やっと解き放たれる、自由になれると希望を繋いだんでしょうね。馬鹿な子」
 「千里はな、あんないい年してそりゃもー面白えほど兄貴にびびりまくってたんだぞ、交差点でちらっと見かけただけで顔が真っ青になって震えがとまんなくなった、ぜんぶ有里のせいだ!」
 「だから?」
 「俺は、」
 「なにができるの?」
 挑発。
 逡巡。
 瞼にちらつくあいつの顔、あいつは何も言わず黙って消えた、俺は追いかけるのをやめた、また傷付くのがいやだったから、自分が可愛かったから、もういいじゃないかと妥協して忘れたふりをした
 どうしてこだわる?忘れちまえばいいじゃねえか。
 始まりから最悪だった、始まりから間違ってた、俺は千里のエゴに巻き込まれた被害者だ、わかってるわかってるんだよそんなことは、じゃあなんでこんなに腹が立つんだ、目の前の女をぶん殴りたくなるんだ、俺は―……
  
 俺は。
 千里が救われる可能性を、無意識に検討してる?
 こんなくそったれた連中から、狂った家族から、あいつを、千里万里を取り返したいと願っている。

 「あいつは弱くねえ」

 蔑むな、嘲るな、貶めるな。
 あいつをけなしていいのは俺だけだと、視線に圧力をこめてシュリを睨みつける。
 
 「俺が育てた俺の後輩を、ばかにするな」

 計画通りとほくそえみ、俺の気迫に対抗するようにテーブルに手をついて前傾する。
 「……クズミ……宏澄って呼んでいいかしら?」
 上体を倒し急接近、唇が触れ合う距離で秘めやかに囁く。
 「面白い計画があるの。乗らない?」

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

リーマン×リーマン | コメント(-) | 20010419225116 | 編集
ブログ内検索
     © 2017 ロールシャッハテストB  Designed by 意地天
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。