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まさみの18禁オリジナルBL小説ブログ。

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耽美なわしら1(森奈津子)



 「なによ、偉そうにっ!男とも女とも寝る男が!」
 「でも、きみとは死んでも寝ない」
 志木が本格的な攻撃を開始した。
 「仮に、田中彩子と寝ないと殺すと言われても、おれは断る。あるいは、仮に田中彩子と寝れば全世界を支配できるといわれても、おれは逃げる。
 もし、田中彩子本人がぺこぺこ頭を下げて『わたしと夜を共にしてください』と泣いて哀願したとしても、おれは拒絶する。
 なぜなら、きみみたいに下品なことを平気で口にする人間に欲情するつもりは毛頭ないからだ。なお、きみがレズビアンであるという事実は、理由に含まれない」


超兄貴サイズの体格に白薔薇のごとき心をもつ大学生作家・矢野俊彦は、同性の百合小説作家・千里を「世界一美しい人」と崇拝していた。しかしある日、千里の作品に感動した漫画家の彩子が、彼を女性と思い込み、同性愛のターゲットにしてしまう。横暴で好戦的な美女・彩子に、クールな毒舌漫画家・志木、さらには小悪魔的な美少女・美穂に翻弄されながら、俊彦は愛する千里を守れるのか?伝説の恋愛コメディ、ついに復活。

森奈津子さんが大好きです。
森奈津子さんは自身もバイセクシュアルと公言する性愛小説作家。
おもにエロコメディ分野で活躍していますが、「からくりアンモラル」などちょっと切ないSFを書かせても非常にうまく、「なつこ、孤島にとらわれ」(西澤 保彦 祥伝社文庫)ではなんと同業作家にヒロインとしてネタにされるという前代未聞の珍事が発生。
そんな森奈津子さんが以前書いた小説待望の文庫化。

主人公の学生作家・俊彦は悪人顔の男前だが、線の細い耽美な美少年に憧れている。
そんな俊彦が崇拝してやまぬ百合小説家・相原千里(ペンネーム愛原ちさと)は、「お姉さま!」「妹よ!」なベタベタ百合小説を「ほしがりません、売れるまで」の精神でひたすら書き続ける絶世の美形だが、その耽美な容姿とは裏腹に、慢性的な貧困ゆえ常に空腹で、生活能力の低い社会不適合者。なにかあればすぐ目をうるうるさせるも餌付けでコロッと機嫌をなおす(例「わーい、俊ちゃん大好き!」)ちょっと女々しくお馬鹿な26歳。甘辛みたらし団子が大好物。
そんな二人をとりまくのはいずれも強烈な性格と性的嗜好の作家、漫画家。カルト的人気を誇るギャグ漫画家田中彩子は真性レズビアンの暴君、そんな彩子の親友(?)にして顔を合わせば必ず口論に発展する人気漫画家・志木昴は、知的な風貌に丸眼鏡がよく似合う毒舌クールな美青年。志木のアシスタントで彩子をお姉さまと慕う美穂も含めた面々が繰り広げる日常ドタバタがもー楽しい!なんといっても志木が最高ですステキすぎますツボすぎて鼻血がでます。

冒頭の台詞は志木が彩子にバイセクシュアルと罵られて返した台詞。
下品な言動が大嫌いで、彩子が下劣な暴言を吐くたび表情ひとつかえぬ毒舌で一刀両断する志木だけど、その実態たるや「ベッドの上以外では潔癖」と称される三度の飯よりセックス好き。
数年ぶりの再会を経てマンションに入り浸るようになった元親友・千里を「お前など通い赤子だ」など罵倒しつつも、千里のためにプリンをそっと冷蔵庫にとっといてやるようなさりげない優しさが憎い!素直じゃないところがいい!存在自体がエロい!! 
ノンセクシュアルな千里は相手が男だろうが女だろうがセックスにまったく興味がなく俊彦の恋は前途多難なんですが、ぱっと見人間関係複雑な面々が志木のマンションに入り浸りワイワイ飲んだり食べたり騒いだり喧嘩しあったりする様はすごく楽しそう。 
作品が売れなくて自信をなくす千里に発破をかける彩子の気風のよさも素敵だし、千里を崇拝すると同時に志木を尊敬する俊彦は純で可愛いし、なんといっても志木が!志木がいい!(結局そこに帰る)見た目はストイックで潔癖で無表情、性格も厳格できっついのに、ベッドの上では男だろうが女だろうが構わず寝るギャップがいい!
俊彦が「これどうぞ」と持参した新作を本人の前で読みながら「なんだか疲れたみたいだ」と眼鏡をとって、ごしごし子供っぽく目をこするんですが……クールな言動と子供っぽいしぐさのギャップに撃ち抜かれ、その後彩子に「胸にキスマークついてるわよ」と担がれ、あわててシャツの襟をのぞきこむシーンでやられた……なんだよお前可愛すぎだよ……
だけど一番萌えたのは千里がキスマーク見せて!と無邪気な残酷さを発揮して志木を押さえ込む場面ですね!なんだよあれ無理矢理キスマーク暴いてべたべたさわりまくるとかどんな羞恥プレイだよ、本人に悪気も下心もないからなおさらたち悪いよ、やってる本人は純粋な好奇心だよ、無自覚天然攻めかよ千里!!

あーもー……あのシーンがエロすぎ……一気にテンション上がった……

作中志木がバイなのは公式なんですが、受けなのか攻めなのかが明かされてないので非常に気になります。本人の言動から推察すると攻めっぽくもあるんですが見た目と私の好みからすると絶対受けなんですよね……てか志木が受けじゃないとか国家的規模の損失だよ……クールめがね毒舌潔癖は受けなんだよ……したあとうつ伏せで寝ててキスマークつけられたってんならやっぱ受けなんでしょうか……あーもー気になって眠れん……

キャラの中では志木が一番好きなんですが、千里が好き好き大好きで夜のオカズにするなどとんでもない!自分が守らねば!と熱い想いを滾らせる俊彦はホント応援したくなるし、志木の事を「愛してる」(注・友情的な意味で)とさらっと言っちゃう千里は耽美なルックスと裏腹に男前で頼りになる一面も持ち合わせてたりで、ほんともー出てくるキャラがすごくいいです。ギャグもかっとばしてて爆笑でした!!
   
「1」と銘打たれてる事は二巻もでるんですよね……
二巻では志木が受けか攻めかはっきりすることを願って待ちます!!
受けかリバ希望です!!


「いなくなった猫の話」で泣きました。

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